看護師が知っておきたい肝臓癌の治療と看護のキホン

肝臓がんの主な検査

・血液検査(肝機能検査)

 

白血球・血小板の減少、AST・ALTの上昇、血清ビリルビンの上昇、
血清アルブミンの低下、インドシアニングリーン(ICG)処理能の低下、
プロトロンビン活性値の低下などに注意します。

 

・血液検査(腫瘍マーカー)

 

肝細胞がんでは、AFP(αフェトプロテイン)、PIVKA-U(ビタミンK欠乏タンパク-U)、
胆管細胞がんでは、CEA(がん胎児性抗原)、CA19-9(糖鎖抗原19-9)に注意します。

 

・画像診断

 

・肝生検

肝臓がんの診断(肝障害度の評価)

肝障害度の評価は、「チャイルド・ピュー(Child-Pugh)分類」と「肝障害度」を用います。

 

<チャイルド・ピュー(Child-Pugh)分類>

 

・脳症 ない(1点)、軽度(2点)、時々昏睡(3点)

 

・腹水 ない(1点)、少量(2点)、中等量(3点)

 

・血清ビリルビン値(mg/dL) <2.0(1点)、2.0〜3.0(2点)、>3.0(3点)

 

・血清アルブミン値(g/dL) >3.5(1点)、2.8〜3.5(2点)、<2.8(3点)

 

・プロトロンビン活性値(%) >70(1点)、40〜70(2点)、<40(3点)

 

上記の各項目のポイントを加算し、その合計点で分類します。

 

A = 5〜6点
B = 7〜9点
C = 10〜15点

 

<肝障害度>

 

・腹水 ない(A)、 治療効果あり(B)、 治療効果少ない(C)

 

・血清ビリルビン値(mg/dL) 2.0未満(A)、 2.0〜3.0(B)、 3.0超(C)

 

・血清アルブミン値(g/dL) 3.5超(A)、 3.0〜3.5(B)、 3.0未満(C)

 

・ICG R15(%) 15未満(A)、 15〜40(B)、 40超(C)

 

・プロトロンビン活性値(%) 80超(A)、 50〜80(B)、 50未満(C)

 

2項目以上の項目に該当した肝障害度が2箇所に生じる場合は、
高い方の肝障害度を採用します。
例えば、肝障害度Bが3項目、肝障害度Cが2項目の場合は、
肝障害度Cとします。
また、肝障害度Aが3項目、肝障害度Bが1項目、肝障害度C1項目の場合は、
Bが2項目相当以上の肝障害と判断し、肝障害度Bと判定します。